これも9月下旬の話なんですが。
しかも神島に行った翌日、
またもサイさんの車に乗せてもらって
ドライブ。
行く先は
岐阜県池田町の極小美術館。
鵜飼などでいつも
お世話になってる、友子さんとK先生が
企画展に出品されるということで、
それを見に行った。
(タイトルうろおぼえ、「宇宙の連環として」だったかな)
サイさんに伏見で拾ってもらって
一路岐阜へ、っていうか
いつもどおりののんびり下道道中。
(したみち、って方言かな、
有料道路に対しての一般道という意味で
よく使うけど、漢字で書いてみると下水道みたい)
祖父江あたりに差し掛かった頃
「善光寺こちら」という看板がよく目につくように。
「有名なお寺なのかな」とか言ってると
サイさんがいうには、
戒壇めぐりという、本堂の地下を
真っ暗闇の中手探りで進んでいくアトラクションがあり、
(大義名分としては、死んだあと、極楽への道筋を手探りで
進んでいくことの再現、みたいなことらしい)
長野の善光寺でやったとき、
真っ暗すぎて、軽くパニックを起こしたとか。
そんなおそがいのかよ、と思いつつ
「時間まだあるし、行ってみちゃう?」
と、おっさるので、「行こう、行こう」と、
ルートをちょっと外れ寄り道。
結構立派な寺でござる。

300円払って、
仏様が刻印された蛍光素材でできた札のついた
ゴムを腕につけ、地下に入った。
結論からいうと、それほどおそがくなかった。
入り口入ってすぐはさすがにちょっとドキドキするけれども
思ったより早く、極楽浄土につき、
その後はすぐ出口なので。
なんか、本尊の真下あたりに
極楽浄土をイメージしたジオラマ的なものが
こしらえてあり、ガラス越しにそれを見るの。
それがまあ、ピンクを基調とした
キッチュというかファンシーなつくりで、
ありがたいというよりもちょっと微笑ましい。
これで、極楽が約束されたなら安いものではある。
(長野の善光寺のサイトみたら、極楽の錠前に
触れず通り過ぎてしまう人もいる、とかあるので
長野はずっと真っ暗なのかも)
おみくじを引いて(確かサイさんは大吉を出していた)
寺を後にした私たちは
今度こそ、一路岐阜へ。
といっても、私のせこ道好き、
メインストリートを外れようと意図する適当ナビに
より軽く迷ったりしつつではある。
(せこ道も方言かな、県道とか国道ではない、
住宅地にかこまれた生活道みたいな意味なんすけど)
なんか意図せずおちょぼ稲荷のところに出たりして。
おちょぼ稲荷って名前よく聞くけどこのあたりに
あるって知らなかった。
縁日でもやっているのか駐車場がにぎやか。
堤防を通るのが早いとサイさんが言うので
揖斐川を渡ってからは、堤防沿いの道を上った。
なるほど、信号もほとんどないし、橋も下をくぐれば
いいので、快適快適。
天気もいいので、さらに快適。
近づいてからまたちょっと迷ったけど
(かなりわかりにくい場所にある)
5分遅れくらいで無事ついた。
完全予約制なので館長さんがいてくださって
3階の屋根裏部屋みたいな造りの展示室から
1階のメイン展示室、外の、鉄や石を使った立体作品など
案内していただいた。
若手のアーティストとすでに名を知られているベテラン作家さんの
作品が取り混ぜて展示してある。
「どちらが若い作家さんかわかりますか?」
とか聞かれたりしてむむむ、となったり。
作家さんのお話とかいろいろ教えてくださるけれど
全体的にちょっと急ぎ足で
最後外で「はい、以上です。何か質問ありますか?」
って聞かれ、
「えーと、ないです。ありがとうございます・・・」
つって辞してきた。
なんとなく、「中もっかい見ていいですか」
とか言いにくい雰囲気で。
その企画展は近隣のカフェ2軒でも開催してて
友子さんとK先生はそのうちの一方で展示しているので
そこに向かうことにした。
ちょこっとの距離だし、交通量はかなり少ないので
「じゃあここは私が」と、運転させてもらった。
エンストした。
この辺りは山ろくのなだらかな傾斜地で
見晴らしもいいし、
小川があったり、彼岸花が咲いていたりして
なかなか素敵なんだけど、ひさびさのマニュアル車
運転にテンパってた私は写真とってません。
それでもなんとかカフェにたどりついた。
コーヒーを飲みながらのんびり鑑賞。
K先生のは東北復興応援ポスターみたいなの。
以前、友子さんがブログにあげてて
描かれている波を飛び越えてる女の子が友子さんに
どことなく似てるのもあって、
友子さんの作品だと私は思い込んでいた。
サイさんは、先ほどの館長の剣幕(つったら大げさだけど)に押され、
細かいとこまで鑑賞してやる!と発奮し(たかどうかは知らないけど)
「なぜこの子はVネックなのか」とか「足のところの線が黒くつぶれているのは
何かのメタファーなのか」とか難しいことを言っていた。
友子さんのは企画展のチラシのビジュアル。
タイトルのロゴがばらばらになって宇宙に漂ってるようなイメージ。
(うろ覚えとかいいながらタイトルを覚えてるのは
これ見ながらサイさんと「えーと、『宇』のうかんむりはどこだ」とか
探してたおかげである)
いつもの友子さんのほのぼの系とはちょっと違う
奥行きがあって、ほんと宇宙ぽくてかっこいい。
カフェを出た私たちはたいそうおなかが空いていた。
2時は過ぎていたと思うけど、お昼ご飯を食べていなかったから。
入ったカフェは「コーヒーこだわりの店」みたいな感じで
ケーキはあったけど、フードはなかったのだ。
(今考えてみるとお昼ごはん用の時間を
戒壇めぐりにあてていたのだ、
無計画な私たち)
もう1つの開催場所のカフェに行くのはやめにして、
(館長さんは、めずらしい建築だから見るといいと
おすすめしてくださったけど)
街中でどこか適当な店に入ろう、
と車を出した(もう運転はサイさん)。
ほどなく私にいい考えが。
「あ、ねえ、行きに通ったおちょぼ稲荷に
行かない?なんか縁日みたいのやってたから
屋台とか出てるんじゃ」
「それいいね」ってサイさんも賛成、
数分して平地に降りた頃、サイさんが、言った。
「・・・ねえ、やっぱりさ、おにぎりとか買わない?」
「え、(おちょぼ稲荷までの1時間足らずが)我慢できないの?」
「うん、できん」
「そっか、じゃあ、バローがあったからバローで
なんか買おうか」
バローに入ってかごをもち、
お惣菜コーナーに行く。
おにぎりを物色しようとした時、
サイさんが叫んだ。
「ああっ!」
「えっ」
「おちょぼ稲荷で食べるんだった!」
「ええーーっ!おちょぼ稲荷まで我慢できないんじゃなかったの?」
「おちょぼ稲荷行くの、忘れてたっ」
おちょぼ稲荷に行こうっていう前、
昼ごはんどうしようと、相談していたとき、
夜は友子さんとジンギスカン食べ放題を予約してるから
この時間からあんまりがっつり食べたらジンギスカン
入らない、つってて
いっそ我慢するか、みたいな話が出てたんだけど、
サイさんの頭はそこまでロールバックしてたみたい。
夜まで食べないのはとても我慢できない、とか思ったらしい。
お惣菜コーナーのいなり寿司見て思い出したらしいよ。
入れかけたおにぎりを戻し、
「しんじれーん」とゲラゲラ笑いながらバロー出た。
サイさん、小学校の頃、家に忘れものを取りに戻ったはいいが、
家に帰ったら何を忘れたのか忘れてしまい、
学校に戻り、また家に帰り、また忘れ、というのを
2往復繰り返した、という話を前日していたけど、
うそかと思ったけど、ちょっとほんとかも、と確信。
私もたいがい鳥頭(3歩で忘れる)なので
人のことはあまり言えないが、これには笑った。
いなり寿司のおかげで我に返ったサイさん運転する
車は無事におちょぼ稲荷に辿り着き、
お肉屋さんの店先で売ってたコロッケパンにありつくことができた。
夕方近くて賑わいも一段落してたけど
まだ結構人もいて、屋台とか門前町のお店も開いてた。
初めてきたけど、八百屋さんとか漬物やさんとかなまず料理屋さんとか
いろいろあって楽しい。
びっくりしたのは、お稲荷さんにおまいりしようとしたら
油揚げをわらで結わえたものをお供えものとして売ってたこと。
確かにお稲荷さんといえばキツネだから油揚げ好きって
聞いたことはあるけど、実際お供えしてるのは初めて見た。
1枚40円くらいだったかな、サイさんが買ったのを
持たせてもらったの図。

おかんとか連れてきたら喜びそうだな。
屋台の八百屋さんで野菜をちょっと買って
おちょぼ稲荷を後にした。
夜は友子さんとサイさんと3人で
ビアガーデン行った。
今日のサイさんの逸話とか話ながら
ビールをごびごび飲んで、ジンギスカンを食べました。
よい日でした。